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cado(カドー)とは

カドー(cado)とは、東京都港区に本社を構える比較的新しい日本の家電メーカーです。正式な社名は「株式会社カド-」ですが、2011年当初は「株式会社エクレア」として設立しました。その後、2014年に「株式会社カドー」に社名を変更し現在に至ります。

空気清浄機や加湿器、除湿機などの空調家電をメインに開発から販売まで行っています。他にもヘアドライヤーや電気ヒーター、アロマディフューザーも手掛けています。

カドーは、ソニーの開発者だった古賀宣行氏(現:代表取締役社長)と、東芝のデザインマネージメントを務めていた鈴木健氏(現:代表取締役副社長)の二人の出会いから生まれました。技術を担う古賀社長とデザインを担う鈴木副社長がタックを組むことで、高性能かつデザイン性に優れた家電を生み出してきました。カドーが設立した2011年頃は、「デザイン家電」が流行していたのですが、古賀社長は当時、この「デザイン家電」というワードが嫌いだったそうです。デザイン家電というと、どうしてもデザインにばかり注力して中身が伴わない家電という印象を持ってしまったとのことです。このイメージを打破すべく、空気清浄機を始めとした、製品の中身である性能や機能にまで徹底して追及した製品を開発しています。

空気をデザインする「ヒト」「モノ」「コト」

最高のクリエーションは、グッドデザインと高機能を併せ持つ

新しいものが生まれる瞬間には、「コンセプトと大義」が必要だ

また、『サカナクション』のボーカルで有名なミュージシャンの山口一郎氏とは親交が深く、山口氏が設立した株式会社NFとのコラボレーション製品の開発も行っています。カドーの公式ホームページでは、山口氏のモノづくりに対する考えなどを対談形式で紹介されています。

cado(カドー)の魅力と評判

カドーという家電メーカーの主な概要や遍歴について紹介しました。カドーはまだ新しいメーカーであるにも関わらず、サカナクションの山口氏を始めとした良き理解者やファンが多いです。その人気を集める理由と評判について紹介します。

カドーの魅力とは

日本の家電メーカーであるということ自体が、カドーの魅力の一つとして挙げられますが、もちろんその他にも魅力が多々あります。ここではそれらの魅力の中から代表的な点をいくつか挙げていきます。

おしゃれなデザイン

まずは外観デザインです。カドーの製品はどれもデザインにとてもこだわって設計されています。カラーリングを含めてシンプルで洗練されたデザインなので、どの空間にも馴染みやすいのが特徴です。

例を挙げると、人気商品の一つである加湿器STEM(ステム)は、形状こそ奇抜で目新しいものの、決して空間の調和を乱すようなデザインではありません。インテリアのような風貌で、空間へ潤いと心地良さを与えてくれます。更にそのデザインには意味があって、ただ単におしゃれというだけではなく、合理的な側面も兼ね備えています。

デザインとして邪魔にならないという点がカドーの魅力の一つだと思います。だからこそカドーの製品デザインは評判が良く人気を集めています。

高品質・高性能

カドーの製品はデザインが良いだけではありません。創業当初からの古賀社長の思いである、デザインだけに偏った家電「デザイン家電」には絶対しないという決意のもと、製品設計が行われているからです。

カドーの空気清浄機は、世界No.1クラスの空気清浄能力を誇ります。CADRという空気清浄機の世界基準で、カドーは日本のメーカーでは初めて世界最高値を獲得しました。このCADRとは米国家電協会(AHAM)が定めた空気清浄機の「集塵性能」を測る国際的な基準で、2021年時点で世界最高値を獲得したのは日本ではカドーだけであり、世界を見てもブルーエアとカド-の2社のみという非常に厳しい基準です。

2012年にカドーというブランドが誕生してから現在までずっと、世界No.1を維持し続けています。この偉業を聞いただけでも、カドーがいかに性能や中身にまでこだわって製品開発をしているかが分かるかと思います。

世界No.1の美しい空気とは

「圧倒的な技術力」と、それを最大限に活かす「美しいかたち」。

この両軸があってこそ、空気をデザインすることができると、私たちは考えています。

圧倒的な技術力を客観的に証明するために必要だったのが、「世界No.1」という称号でした。

確かな性能は私たちの誇りであり、製品に対する信頼にもつながっています。

カドー製品の評判の良さは、良質なデザインに劣らない高性能を誇ることに由来しています。Amazonや楽天市場の商品レビューを参照しても、やはり性能の高さを実感する声が目立ちます。

ベンチャー企業の強み

日本の大手家電メーカーと比較すると、カドーはメーカーとしての規模は小さく歴史も短いです。当然ながら、資金面では大手メーカーのように多額の開発費を投じるようなやり繰りが難しいですが、かと言ってデメリットばかりではありません。ベンチャー企業ならではの強みがあります。

その強みとは、こだわりたい部分に徹底的にこだわれるということです。大手家電メーカーでは、家電製品を設計・デザインする際には大衆向けに好まれる外観デザインや仕様を目指します。一部の層に受け入れられる家電よりも万人受けする家電の方が単純に儲かりますので。これは当たり前ですが、デメリットとしてはどれも似通ったものになってしまいます。お年寄りが使うにしても、若者が使うにしても無難でリスクが少ない製品仕様に行き付いてしまいます。

これに対してベンチャー企業では、仮に大衆受けする家電を開発したところで大手家電メーカーで既に市場は飽和しています。だからこそ、ベンチャー企業にはターゲット層を絞り込んだ製品が求められます。ターゲット層を絞り込むことで、不必要な制約や余計な思想を取っ払うことができますし、深くこだわった製品設計が可能になります。だからこそ、カド-の唯一無二なデザインと世界No.1の性能が誕生したのだと思います。

他にも、開発スピードの速さがベンチャー企業の利点として挙げられます。大手家電メーカーでは、一つの家電製品の開発期間は1年も2年もかかるのが当たり前です。対して、ベンチャー企業では余計な社内審査やデザインレビューは無く、必要最小限で済みます。だからこそカド-は次々と新しい製品を手掛けることができ、僅か数年で製品ラインナップを急増させることが可能でした。

以前、古賀社長が家電Watchのインタビューの中でも同様の趣旨のことをおっしゃっていました。その話の中でもベンチャー企業ならではの強みを語っていて、大手家電メーカーの出身だからこそ身に染みて実感しているようでした。