『キプリス』ってどんなブランド?
キプリスは、1995年に東京で生まれた革製品のブランドです。
「CYPRIS キプリス」というブランド名の由来は、世界でもっとも美しく美の頂点を極める蝶である、「キプリス・モルフォ」からきています。
キプリスのブランドコンセプトは「一生愛せる本質的価値のあるものづくり」。製品をつくることに対して美意識を高め、常に頂点をめざし、「キプリス・モルフォ」のように輝き続けたい、というつくり手の想いが込められています。
ブランドとしての印象
「一生愛せる本質的価値のあるものづくり」というコンセプトの元、やはりキプリスの製品はどれもきめ細やかで美しい仕上がりといった印象です。
「百貨店バイヤーズ賞」9年連続第1位を受賞!
※「百貨店バイヤーズ賞」とは、繊研新聞社が選定する百貨店で最も評価を得たブランドが選定される賞です。
キプリスは、この賞を9年連続で第1位を受賞しています。
なぜ、キプリスがここまでユーザーに愛されているのか?
それにはキプリスの製法の美しさと機能美へこだわりからきているといえます。キプリスの製法には、日本の伝統技法「袋もの仕立て」が使われており、キプリスの特徴にもなっている菊寄せという技法があります。
それ以外にも、縫い返し、忍び縫い、風琴マチといった技法によって買い手の心に響くような美しい仕上げを常に追求しています。
以下は、キプリスがプロモーション用に配信している動画です。キプリスの想いや技術へのこだわりが少しは見えてくるのではないでしょうか。
【動画紹介】日本の伝統技法「袋もの仕立て」
“全ての商品に品質へのこだわりを持ち、見えない工程にも手間を惜しみません。その結果、キプリスの商品は使いこむ程に差が表れます。”
上記はキプリス公式サイトに記載されているブランドコンセプトの1文です。
そして人気の理由となっているもう一つの要因は、コスパです。
キプリスの財布は求めやすい価格設定であることも人気の秘密になっていると思います。全体的な価格帯でいうと1万円台~5万円台(※一部10万円台あり)で本格的な革財布を購入することができます。
キプリスの印象をまとめると
- 日本の伝統技法「袋もの仕立て」によって作られるこだわり
- 一生愛せる、という美しさの部分を追求したモノづくり
- デザイン性、機能性のわりに求めやすい価格設定である
このようなこだわりが読み取れますね。
一つひとつの製品に対して、つくり手の美に対するこだわりがキプリスの美しい革製品の基盤となっているのかもしれません。
キプリスの財布について
大きく分けるこの5つのタイプに分けられています。
キプリスの財布の素材(シリーズ)の種類は
現在リリースされているシリーズは約20シリーズ以上で、以下はとくに人気の10シリーズとなります。
- クロコダイル ※高級ライン
- リザード(トカゲ革)
- シェル層(コードバン層) ※高級ライン
- シラサギレザー(キップ素材)
- グリッターゴート(ソフトラム(羊革))
- ディアスキン(鹿の革)
- コードバン(馬)
- シルキーキップ(サラッとした手触り感)
- レーニアカーフ(仔牛の革)
他、多数。
こういった種類の革素材が使われており、各素材ごとにシリーズ化されています。
キプリスのコンセプトは美しさです。ですので、革の素材選びはもちろん、鞣やタンニンへのこだわりによってキプリスの美しい仕上がりに繋がっているのだと思います。
素材が持つ特性を活かした美しい仕上がりを追求してしますが、中でもクロコダイルとシェル層(コードバン層)は高級ラインとなっており、その他の素材(シリーズ)と比べるとやはり見た目の洗練さはもちろん、価格帯も異なっています。
キプリスの財布 各タイプごとの特徴とは
キプリスのマチ長財布
キプリスのマチ長財布の特徴はとにかくシンプルなデザイン性です。
基本的な機能としてはお札入れとカードホルダーが備わっており、シリーズによってカードホルダーの部分(財布を開いたときに下になる部分)のデザインが異なっています。
大きく変わってくるのはその部分のデザインと素材です。
キプリスの財布には”大人な感じの魅力”があり、とくにこのマチ長財布のタイプはそういったキプリスが持つ魅力がよく現れていると思います。
ラウンドファスナー長財布
キプリスの財布の中で最も人気のあるタイプが、このラウンドファスナー長財布。
※ラウンドファスナータイプの長財布はすべての素材(シリーズ)でリリースはされていません。
ハニーセル長財布
キプリスの財布の財布といえば、この“ハニーセル”です。
財布を開いたときの中央にあるフォルダー(カード入れ)がハニーセルと言われています。ハニーセルは文字通り蜂の巣状になっているデザインからきていて、このデザインと機能はキプリスだけのオリジナル(特許取得)になっているそうです。カードホルダーの数はなんと×23も付いています。
【動画紹介】実際にラウンドファスナータイプのハニーセル長財布を紹介しています
いかがでしょうか。実際に映像で見るとその機能性の良さが分かりますよね。ただ、ハニーセルはあくまでも普段からカードをたくさん持ち歩く方には非常に画期的な長財布ですが、あまりカードを持ち歩かない方にはほとんど活用しない機能になってしまいます。
ハニーセル長財布がリリースされている素材(シリーズ)は
- クロコダイル
- シラサギレザー(キップ素材)
- シルキーキップ
ラウンドファスナータイプの長財布は
- シェル層(コードバン層)
- ペルラネラ(イタリアのエンボスキップスキン)
- ルーガショルダー(最高級とされるフランス原産のショルダー(肩部分))
キプリスの二つ折り財布
キプリスの二つ折り財布を大きく分けると、“小銭入れ付”か“なし”かの2つのタイプで別れています。キプリスの二つ折り財布も長財布同様シンプルに設計されたデザインで、素材(シリーズ)によって中身のデザインや機能が若干異なってきます。
オーソドックスなタイプの二つ折り財布
ボックスタイプの小銭入れが付いたタイプの二つ折り財布
三つ折りの財布
その他の小物アイテムも魅力的!
キプリスは長財布や二つ折り財布だけでなく、その他にリリースされているアイテムも魅力的です。主に、小銭入れ、キーケース、名刺入れなどがあります。
キプリスの小銭入れ
キーケース
名刺入れ
キプリスは財布以外の小物アイテムにも力を入れており、財布の素材(シリーズ)に合わせて揃えるといいかもしれませんね。
キプリスのレディースラインは?
キプリスは有名百貨店のバイヤーが認めるほどの品質を持っているため、男性だけでなく、女性からの人気も集めています。
レディースラインは品質はもちろん、お洒落で魅力的なデザインが豊富に揃っている点が魅力です。
財布のシリーズは複数あり、カードをたくさん収納することができる“ハニーセル”が特徴の“フラミンゴシリーズ”や“メッツォシリーズ”など、ライフワークに合わせて選べます。
カラーバリエーションも豊富で、柔らかくて女性らしい色合いは、日々のお洒落に彩りを与えてくれるでしょう。
キプリスの人気財布の素材(シリーズ)は?
キプリスの財布の中で人気のある素材(シリーズ)をご紹介したいと思います。
キプリス財布「シラサギレザー」シリーズ
価格帯:1.6万~2.7万円
「シラサギレザー」シリーズの特徴ですが、まず使用されている革は皮革産業で有名な姫路(兵庫県)で鞣されています。
表面の独特なムラとアニリン仕上げにより、見た目の美しさだけでなく重厚感溢れる財布になっています。
また、ネーミングとなっているシラサギというのは、姫路城=別名:白鷺城からそのネーミングがつけられているようです。
キプリス財布「オイルシェルコードバン&ベジタブルタンニン」シリーズ
価格帯:2万~3万円
「オイルシェルコードバン&ベジタブルタンニン」シリーズは、キプリスの財布の中では最もスタンダードなシリーズといえる財布です。
コードバンのツヤ感とヌメ革が持つ自然な風合いが味わえる財布で、使い込むほどに味が溢れていく人気の財布です。
キプリス財布「トリロジー」シリーズ
価格帯:2.3万~2.5万円
「トリロジー」シリーズは、イタリア製の切キップスキンを使用しています。
しかし!キプリスのキップスキンは他メーカーと異なり、キメの細かい上質な素材に使い込めば使い込むほど味が出る、独特の艶感がたまらない逸品です。
また、財布の外側・内側の色合いが異なるポイントも、大人の遊び心を感じさせる部分と言えます。独特の艶感、そしてオシャレなデザインでオンオフ共に、活躍してくれることでしょう。
キプリス財布「マットクロコダイル」シリーズ
価格帯:12万~25万円
「マットクロコダイル」シリーズは、キプリスの財布の中で最高級ラインとなっています。
マットクロコダイルの財布は全面(外側も内側も)にクロコダイルが使用されており、他のシリーズに比べてその存在感は群を抜いています。
デザインや機能ではなく、クロコダイルの素材にこだわりたい方にとって満足できる財布ではないでしょうか。
キプリス財布「URUSHI~漆~」シリーズ
価格帯6万~7万円
漆シリーズは、他のシリーズにはない美しいグラデーションが特徴です。漆と名付けられている通り、本漆をヌメ革に塗り込んでおり、革と漆、どちらの経年変化も楽しむことができます。
使い込むうちにグラデーションが見た目に分かるようになっていき、より鮮やかな印象を楽しめる点が魅力のシリーズです。
他の皮革とはひと味違う経年変化を楽しみたいという人におすすめです。
キプリスの財布の修理について
財布を使い込んでいる内にコバが剥げてしまったり、金具が取れてしまったりすることは少なくありません。
もちろん、多少の綻びであればそのまま使うこともできるかもしれませんが、やはり修理をしたいという人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
キプリスの財布を修理するには、以下の方法があります。
- 購入店舗へ持ち込み、相談する
- キプリスを展開している株式会社モルフォの修理係に送付する
- 一般の修理専門店に依頼する
購入店舗では修理の対応をしてくれる場合もありますが、お店によっては断られてしまう可能性も少なくありません。
そのため、直接修理係に送付して見積もりを出してもらうか、一般の修理専門店に持ち込む方法がおすすめです。
キプリスの財布を取り扱っている店舗は?
キプリスの財布は主にオンラインショップで購入することができます。また、全国の百貨店などでの取り扱いがあるので、比較的購入しやすいでしょう。
キプリスを取り扱っているオンラインショップは、主に以下の通りです。
ノイジャパンはキプリスの正規店として知られているので、複数あるオンラインショップでの購入先の中でも、特におすすめできます。
なお、実店舗については、公式ページに掲載しているショップリスト一覧を参考にしてみてください。
キプリスの財布はどんな人に向いている財布なのか?
キプリスの財布は、素材(シリーズ)によって印象が大きく変わってきます。
幅広く対応できる財布
年代でいうと、キプリスの財布は20代~50代くらいまでかなり幅広く対応している財布だと思います。
年代というより、普段のファッションスタイルに合わせて選んでみるとマッチする財布が見つかると思います。
カジュアルなスタイルであれば、ペルラネラ(イタリアのエンボスキップスキン)、コルデーロ、ルーガショルダー、シルキーキップ、レーニアカーフなどが合わせやすく向いていると思います。
スーツ(ビジネスシーン)、大人カジュアル系のスタイルであれば、シェル層(コードバン層)、シラサギレザー、エノトリーアなどが合わせやすく向いていると思います。
やはりコスパ面を気にしている人
もう一つはやはり、求めやすい価格であるという点から、コスパを考えてしっかりした革財布を探している人にはキプリスは十分に見合うブランドではないでしょうか。
一番安い財布であれば1万円台のものから探すことをできます。
名入れが可能、ギフトにもおすすめ!
キプリスの財布はシンプルなデザインと機能性で設計されている財布ですので、親しみやすく使ってもらえると思います。それから、キプリスの財布は名入れ(素押し)してくれるサービスもあるので、プレゼント・ギフトにも活用できそうです。
※尚、名入れのサービスはキプリスの正規通販サイトで購入する場合のみ対応で、漢字の場合は有料になります。
逆にキプリスの財布が向いていない人
悪い評判・口コミにもあったように、中身のカード入れの部分のデザインセンス(シリーズによって異なりますが)があまりお洒落じゃない、と思われている方も多いようです。
キプリスの財布は、良くも悪くも普通(スタンダード)の財布という印象は感じられると思うので、斬新さや独特なデザイン性を求める方には向いていないブランドだと思います。