あなたは紙の本派?電子書籍派? これからの本の読み方
みなさんはどうやって本を読んでいますか?スマホやタブレットの普及が進み、紙の本だけでなく電子書籍も読んでいるという方も多いのではないでしょうか。
4月には今まで電子書籍での配信のなかった東野圭吾さんの作品も”特別解禁”されたことで話題になりましたね。
また、外出自粛が続いている今、本屋や図書館に行ってもいいのか?気になりますよね。
紙の本ももちろんメリットがたくさんありますが、今回は電子書籍のメリットを見てみましょう!
出版市場規模は5年ぶりに増
紙の本の出版は年々減少、電子出版は23.9%増
(公社)全国出版協会・出版科学研究所が発表した2019年の出版市場規模は、前年比0.2%増でした。
紙の市場は同4.3%減少しましたが、電子出版が同23.9%増と大きく成長したため、全体の市場は2014年の電子出版統計開始以来、初めて前年を上回ったそうです。
最近では電子書籍だけでの出版も見られるようになりましたが、実際に電子出版が増えているんですね!
紙の本と電子書籍の併用が賢い?
読むシーンで紙の本と電子書籍を使い分け
全国の10代~60代の1,200名を対象に行われた「書籍の利用方法に関する調査」では、男性の10代と30代は約半数、女性の10代~20代は4割が紙の本と電子書籍を併用していると答えています。
本はたくさん読もうと思うとスペースも必要で、持ち運ぶにも大変です。大事な本は『紙の本』、普段読むのは『電子書籍』、外出先で読む、家で読むなど、読むシーンで賢く使い分けたいですね。
小学生・中学生・高校生はどのくらい電子書籍を読んでる?
1ヶ月で電子書籍を読んだのは19.1%
全国の小学5年生~高校3年生12,489名に行われた調査では、1ヶ月以内に紙の本を読んだ人は58.5%、電子書籍を読んだ人は19.1%でした。
スマホの所持率の高い高校生で電子書籍を読んだのは21.4%でした。
このアンケートでは「マンガ」や「雑誌」が含まれていないようなので、その人数を含めるともう少し多くいるのかなと予想されますね。
電子書籍を読んだ人の中では「無料サイトやアプリで読んだ」人が最も多く、なかには「図書館で電子書籍を借りて読んだ」という回答もあり、様々な本の読み方ができるようになったんだなと感じました。
小学生・中学生・高校生の感じる電子書籍のメリット
持ち運びが便利で、無料で試し読みができる
上記の調査で電子書籍を読んでいる子どもたちが感じているメリットは「無料で本を読むことができる」が73.4%、「何冊も持ち運べるから便利」76.6%、「いつでもどこでも読めるから便利」75.5%といった結果でした。
わかない漢字や意味などをすぐに調べられることもメリットですよね。他にも、「次に読んだらいい本をすすめてくれることがよい」といった回答も5割を超えています。
確かにネットで本を読んでいると「あなたにおすすめ」「この本を読んでいる人が他に読んでいる本」などが出てきて次々に気になる本が出てきて楽しいですよね。
電子書籍のメリットを利用して、紙の本と上手に使い分けて活用しましょう!
電子書籍は図書館でも借りられる!
近くの図書館が電子図書館をやっているかチェック!
電子書籍のメリットはたくさんありますが、やっぱり図書館だと「無料で借りられる」という最大のメリットがありますよね。実は、「電子図書館」でも本を借りることができるんです。
利用には「利用者カード」などの登録が必要ですが、いつも行っている図書館も電子図書館をやっていないか一度チェックしてみてください。
立ち読みもできる紙の本、ウイルスは大丈夫?
新型コロナウイルスはダンボールの表面で最長24時間生存
この季節、気になるのはウイルスですよね。本屋では立ち読みもできて誰でも本を手に取ることができるので、きれいなのかな?と気になります。
現在世界的に大流行している新型コロナウイルスはまだまだ未知のウイルスで研究が始まったばかりです。
そんな中、米国立衛生研究所(NIH)、プリンストン大学、カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)の研究チームが3月半ばに発表した査読前論文によると、新型コロナウイルスは、段ボールの表面では最長24時間、プラスティックやステンレスの表面では最長2〜3日ほど生存していたと発表しました。
本は紙なので、ダンボールに近いかもしれませんが、表紙にビニール加工がされてることも多くあります。そう思うと、2〜3日は生存するかもしれないと思ったほうがいいかもしれません。
本屋さんで買った本の表紙がビニール加工されている場合は、アルコール除菌シートなどで表面を拭くのがいいでしょう。しかし、紙に水は大敵なので水分量が多くならないように注意が必要です。
また、図書館の本は自分の本ではないので、消毒をしようとすることで破れてしまったり濡らしたりしてはいけません。図書館には本の消毒機が設置されているところもありますので、もしある場合は活用しましょう。
手持ちの本のカバーをつけたり、読んだ後はていねいに手を洗うといったことも安心につながりますね。 日本図書館協会がまとめた資料も参考にしてください。
しかし、どうしても心配な場合は、今の時期だけでも電子書籍がおすすめです。
電子書籍を読むなら目に優しい工夫を!
読書専用のタブレットや適度な休憩で快適な読書生活を
電子書籍は目が疲れそう、視力が落ちるんじゃないの?という不安もありますよね。最近では紙に近い再現ができる電子書籍用の端末も発売されています。目が疲れない工夫をしながら電子書籍を読んでみましょう。
電子書籍で目が疲れない工夫
- 電子書籍専用(液晶表示でない電子リーダー)の端末にする
- 画面の明るさを下げる
- 画面の白黒を反転する
- まばたきを意識的にする
- 適度な休憩を入れて、その際に目をキョロキョロ動かす
どうでしたか? 紙の本と電子書籍を上手に使って、読書生活を楽しんでくださいね!
まとめ
紙の本と電子書籍をシーンによって使い分けるのがベスト
紙の本と電子書籍にはそれぞれメリットがたくさんあります。「持ち歩きに便利」「どこでも読める」「無料で試し読みができる」「すぐに購入できる」といった電子書籍のメリットを上手に使ってみましょう!